北欧のいなか暮らし

ヴィンテージ好きの宿主がスウェーデンの少し北のいなかの村、Monにて不定期にB&Bを開いています。ストックホルム・スンスバル・ハヴェロ地方を行ったり来たりしながら暮らすちょっと変わった生活スタイル。いなかのことを中心にスウェーデンでのいろいろなことを書いています。

砂か塩か。

今週はストックホルムで過ごす予定だったので

月曜日の朝

ヨーランの息子Aが学校へ行ったあと

急いでパッキングをして出掛けました。

 

 

3箇所を行ったり来たりして生活している私たちは

通常の旅のように

衣類や身の周りのもののパッキングだけでなく

持って行くべき食べ物のことも考えなくてはいけません。

 

例えば

バターやジャムをはじめ

開封済でもしばらく置いておけるものなんかは

冷蔵庫にそのまま置いていけますが

足のはやいもの

牛乳やヨーグルト、野菜

その他もろもろ。。。なんかは置いておくと悪くなってしまうし

買ってばかりだと経済的でもないので

持って移動します。

 

買い物をするときも

「この野菜すごく安いけど、明日には移動するしなぁ。。。」などなど

予定を考えて買わなくてはいけません。

 

 

 

ヨーランが1人のときも

なるべく食べ物を持って移動していましたが

忙しすぎて管理しきれず

捨てていたものもたくさんあったよう。

私はこういう管理がけっこう好きなので

楽しみながらやっています(*^^*)

 

 

 

 

日曜日の夜は

翌日には移動するため

家にあるもので夕食を済ます予定にしていました。

 

ヨーランと私は作って冷凍してあった餃子を。

以前試してみて

餃子が好きではなかった息子Aにはタコスをという予定に。

 

 

その日のお昼間

お友達のお誕生日会に行っていたAをヨーランが迎えに行き

帰って来たら

「夜ごはんは寿司がいい!」とA。

 

え?!

お寿司???

今うちにお米ないよ?!と思ったのですが

ヨーランが

「じゃあちょっとお米とスリミ(カニカマのこと)買いに行ってくるよ」と。

 

どうやらAは

お友達のお誕生日会でお昼にタコスを食べたそうで(笑)

私たちと過ごす今週最後の日に

お昼も夜もタコスはかわいそうということで

彼の希望通りお寿司を作ることに。

 

 

私は餃子班(既にお昼の時点で冷凍庫から出して解凍してしまっていたので餃子は餃子で決行することに^^)

ヨーランとAは私の監督のもと

お寿司班として一緒に夜ごはんを作りました。

 

いつもは食が細いAですが

自分が手伝って作ったお寿司はたくさん食べてくれて良かったです^^

 

 

 

そんなわけで

タコスの材料も余っていた冷蔵庫。

 

翌日月曜日の出発前に

早めのお昼ごはんとして

残り物を食べてから出発しようということにして

パッキングの後

ヨーランと早めのランチ。

 

 

ヨーランが

「ビュッフェだね^^」と言いながら盛り付けてくれました(*^▽^*)

 

「全部残り物なのに豪華なランチみたいに見えるね!」と

2人で美味しく頂きました☆

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この後

デザートには

バレンタインの日に焼いたチョコレートパウンドケーキと

ひとつだけ残っていたピンクオレンジを半分こして

満腹で出発!

 

 

 

おかげで

途中でランチも買わずに済み

私に関しては保温できる水筒に温かいお茶を持って行っていたので

飲み物も買わず(笑)

運転してくれているヨーランに

途中のスタンドで淹れたてのコーヒーを買っただけで済みました☆(しかもキャンペーン中で半額で買えてラッキー♪)

 

 

 

そんな道中

前を行く車が除雪してくれているなぁと思っていたら

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除雪しながら

道に塩を撒いていました。

(写真でわかりづらいかもしれませんが、見えますか?)

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日本でも塩を撒いているそうですが

以前は南スウェーデンやストックホルム辺りでのみ撒かれていたよう。

北スウェーデンでは長く砂(砂利?)が撒かれていて

今も北スウェーデンではそういうところがあるようです。

 

でも

北スウェーデンの人たちは砂を撒くべきだと思っている人が大多数で

塩を嫌っている人が多い印象。

私もその1人です。

 

 

雪が溶けること

食べるものの少ない時期に

野生動物たちの貴重なミネラル摂取源になるかなぁということくらいしか利点が思い浮かびません。

 

北スウェーデンでは

とても寒くなるし雪も多いので

一旦塩で溶けた雪は

その後また凍り

そのうえに新しい雪が積もってスリップの原因にもなるし

車も錆びてしまうし(車がはやく悪くなって経済がまわるのかもしれませんが)

冬場北スウェーデンを走っていると

他の車が走ったあとに

フロントガラスにかかる雪のしぶきで

ものすごく汚れるのです。

ワイパーだけでは追いつかないときも。

 

そんなときは

「勘」で運転しなくてはいけません。

サイドミラーもフロントガラスも塩が混じった雪で汚れて見えないからです。

 

去年の冬なんかは

日が落ちて暗いときにこの状態になり

他の車のランプを頼りに(それすら見えづらいときも!)走ったことがありました。

 

 

 

それに何より

道の両脇は森であることが多いのに

溶け出した塩が土にしみ込んで

草木に悪影響ではないのかと心配になります。

 

草木に影響が出れば

冬以外の

本来食べるものがある時期にも

食べるものに困る野生動物が出てくるかもしれません。

もちろん私たち人間にも

そういうツケがまわってきます。

 

 

環境に優しいイメージのスウェーデンが

なぜ嫌がる人が多い北スウェーデンへも

どんどんエリアを広げて塩を撒くのかわかりません。

 

 

自然豊かで美しい

大好きな北スウェーデンの景色が

悲しく変わってしまわないよう

願うばかりです。