北欧のいなか暮らし

ヴィンテージ好きの宿主がスウェーデンの少し北のいなかの村、Monにて不定期にB&Bを開いています。ストックホルム・スンスバル・ハヴェロ地方を行ったり来たりしながら暮らすちょっと変わった生活スタイル。いなかのことを中心にスウェーデンでのいろいろなことを書いています。

屋根の上で。

 

スウェーデンの少し北のいなかの村、Monで

生まれて初めての屋根の雪おろしをした翌日には

スンスバルへ向けて帰らなければいけなかったのですが

お昼までは前日同様

雪おろしに追われていました。

 

 

 

この日もとっても良いお天気!

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まずは

敷地内の「古い家」と呼ばれている建物へ向かいます。

ここは範囲が狭いので

ヨーランがひとりでがんばってくれました^^

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 雪を浴びながらの作業です(笑)

 

 

 

他の小屋へ移動しようというときに

あまりにも雪深くて

雪に埋もれながら進むのが大変なので

ヨーランが「古い家」からヴィンテージのかんじきを持ってきました(笑)

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履こうとしましたが

私とヨーランのSORELの靴は

このかんじきには分厚すぎて履けずでした^^;

 

 

 

仕方がないので

そのまま雪に埋まりながらも前進し

目的の小屋に到着^^

さっそくはしごを使ってのぼります。

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この小さい方の屋根が終わった後

奥の屋根に移動して雪をおろしました。

その屋根からの景色を撮ってみましたよ(*´▽`*)

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けっこう傾斜もあり

高いです。

 

 

私は

「おろすならおろす!」という感じで

徹底的におろしたくなってしまうのですが

この屋根では最初

落ちはしませんでしたが

何度も滑ってバランスを取るのが難しかったのです。

 

でもヨーランは普通に立って作業しています。

 

 

不思議に思っていると

「雪を残しておかないと滑るよ」と教えてくれました。

 

 

 

Σ(゜□゜)ハッ

 

 

 

 

考えてみればそうですよね^^;

 

 

いつも

ついつい丁寧にやりすぎてしまうことの多い私。

これは「ある程度」を学ぶ練習なんだと思いながら残しました(笑)

 

すると本当に立てます!

 

調子が上がってきた私は煙突の高さへ。

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生まれて初めて

煙突と並びました(笑)

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そしてヨーランはランチを作りに帰り

私は残って作業を続けることに。

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もう煙突も越えました(笑)

 

1人で作業している間に

屋根のてっぺんも超え

反対側に行って

そちらの雪もおろしました。

 

 

自然の音と

自分の出す

「ザクッザクッ」という雪をかく音

それから自分の呼吸

それだけしか聞こえてこない中

黙々と作業を楽しみ

 

一度休憩するために

屋根の上に寝転びました^^

とっても気持ち良かったです(*´▽`*)

しばらくそのまま自然の音

鳥の声を聴いてから

作業再開!

 

 

 

雪を意識的に残してはいるものの

ギリギリのところまではおろしたい私(笑)

「よく考えたらけっこう高いところにいるし足場も不安定。滑って下に落ちるかも・・・」いう恐怖と

「でもなるべくきれいにしたい」という使命感

「落ちても下は柔らかい雪だから大丈夫^^ なんなら滑って落ちてみるのも経験なんじゃない?」という楽天的思考の狭間で揺れながら作業しました(笑)

 

 

手前と向こう側の屋根の半分ほどをおろしたところで

角笛の音が。

 

ヨーランが

ごはんが出来たよと合図してくれているのです^^

 

角笛の後は

ベルの音がしました。

 

 

作業はとっても楽しいので

「もうちょっとだけ」と粘ってしまいましたが

せっかく作ってくれて呼ばれているのも気になり

降りることに。

 

 

屋根の片方は

途中で小屋の屋根に乗り移れるので

そこからザザッと滑り台のように滑って降りました^^

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最近

「やすこはNorrländska(ノッランスカ。北スウェーデンの女性)みたいだね」と

ヨーランからも友達からも言われるようになったのですが

この日はランチに戻ると

「オツカレサマ!やすこはNorrländskaよりすごいよ!」と言ってくれました(笑)

 

 

私はMonで冬に外へ出るときに着ているオーバーオールが大好きなんですが

全身黒くなるので

それを着て雪の中をちょこちょこ動き回っている様子が小熊のようだと言われています(笑)

だからこの日

ヨーランが友達と電話しているときに

「やすこも屋根にのぼって雪おろしをしたんだよ! 彼女は日本のちいさな熊だよ(笑)」と言ってました^^;