北欧のいなか暮らし

ヴィンテージ好きの宿主がスウェーデンの少し北のいなかの村、Monにて不定期にB&Bを開いています。ストックホルム・スンスバル・ハヴェロ地方を行ったり来たりしながら暮らすちょっと変わった生活スタイル。いなかのことを中心にスウェーデンでのいろいろなことを書いています。

スウェーデンのこどもへ向けたコンサート。

Värmland(ヴェルムランド県)のKarlstad(カールスタード)での演奏スケジュールは今日までだったのですが

Frispelは地元のWermland operas orkester(ヴェルムランド県オペラオーケストラ)と共に
今回計1000人のこどもたちに演奏を届けました(*^^*)

 

スウェーデンの良いところは

各市ごとにレベルの高いオーケストラがあるということです。

 

オーケストラと一緒にコラボするとき

もし常に同じオーケストラと一緒にツアーをするのなら

旅費など

莫大なお金が必要になります。

 

でも各地域に優秀なオーケストラがいるので

アーティストがそこへ行き

そこのオーケストラとリハーサルを行ってコンサートを一緒にやることで

ツアーにかかるコストも抑えつつ

地元の人にもお金が入り

レベルは落とさないでコンサートを届けられるのです。

 

勿論

スウェーデンでも芸術・文化方面への助成金などは以前に比べて減っているようで

「スウェーデンは芸術や文化へ使うお金もちゃんと出してくれるし、100%日本より優れている」と言いたいわけではありません。

でも素晴らしい部分を持っていることは確かだと思うのです。

 

 

 

私は初日の水曜日

2回公演のうちの最初の公演を観させてもらいました^^

Frispelの演奏は観たことがありましたが

オーケストラとのコラボを生で観るのははじめてです。

 

 

会場にこどもたちが続々と入って来ると

Frispelのメンバーそれぞれが

席についているこどもたちのところへ行き

いろいろと声を掛けていました。

 

 

こどもたちの年齢層は

小学校の低学年から高学年といった感じ。

オーケストラの演奏を小さなうちから聞いて、観る機会があること

とても羨ましいなぁと思いました。

f:id:lottakanon:20180125234205j:plain

f:id:lottakanon:20180125234204j:plain

f:id:lottakanon:20180125234202j:plain

楽器の紹介などもしながら演奏します。

 

例えば

メンバーのアッゲは

オーストラリアに行ってディジュリドゥに感動し

是非自分もディジュリドゥを演奏したいと現地のアーティストに相談して

ディジュリドゥを作るための木を見つけるため
一緒に森へ木を選びに行ったエピソードなども紹介。

 

 

Frispelは中世ヨーロッパ音楽を演奏しているグループです。

MCでは

中世の人々の着ていたもの(Frispelのメンバーもその頃を模した衣装を着ています)を実際に見せながら

何故そういう服を着ていたのかということや

上流階級の人が食べていたもの

貧しい人々が食べていたものなどについても紹介していました。

 

スウェーデンでも日本でも

歴史の授業で

いつ、どういうことが起こったのかは勉強しますが

こういうことについてはあまり教科書には載っていませんよね。

 

だから

これは私にとってもものすごく興味深い内容でした。

 

是非

日本のこどもたちにも観て、聞いて欲しいなぁと思いました。

 

 

 

それから

Frispelはスクールコンサートもよくやっているグループなので

やっぱりこどもの興味を惹きつけるのがうまいなぁと感じました^^

 

スマホで撮った動画で見辛いかとは思いますが

大きな笛から演奏していき

次々に小さな笛へとかわっていきます。

どきどきわくわくしますよね(*^^*)

「次はどんな小さな笛が出てくるんだろう」と

こどもたちも見入っていました^^

 

 

最後に出てくるクラウディアが演奏した笛

こんなに小さいんですよ(*_*)

f:id:lottakanon:20180125234207j:plain

 

はじめて私の家族とヨーランが会ったときのこと

弟夫婦のこどもたちは

ヨーランの笛がとても気になった様子でした。

 

その日はオフだったのですが

移動日でもあったので

ヨーランの荷物をロッカーに入れてから弟夫婦の家へ行くつもりでした。

でも一番大きなコントラバスブロックフルートはロッカーに入らなかったので

ケースごと持って行っていたのです。

 

こどもたちは

これが気になったようで

「笛を吹いてもらえない?」と。

 

 

ヨーランは快くokしてくれて

こどもたちの本当に目の前で演奏して見せてくれました。

 

 

弟によると姪っ子はそれまでソプラノリコーダーは学校に置きっぱなしにしていたそうなのですが

このことがあった後

姪っ子は毎日学校からソプラノリコーダーを持って帰って来るようになったそうです。

 

そして家でも練習していたそう。

 

 

それからしばらくして

学校でちょっとした賞状をもらって帰って来ました(*^^*)

 

 

こどもたちは

学校でソプラノリコーダーを習いますが

テレビで観るカッコイイミュージシャンは別の楽器を演奏していますよね。

だからきっと

「リコーダーでかっこよく演奏するのは無理なんだ」と無意識に思っているのだと思います。

それがある日

そのリコーダーでかっこよく演奏する人を見たことで

「私ももっと練習して、あんな風に吹いてみたい!」と感じたのでしょう^^

 

 

そんなことがあったので

今回のFrispelとWermland operas orkesterのコンサートは

余計に素晴らしいと感じたし日本のこどもたちにも是非観て聴いて欲しいなぁと思いました(*^▽^*)

 

 

Frispelのコンサートのときに撮ったものなので

ちょっと中世風に(笑)着つけられていますが^^;

上記のコントラバスブロックフルートはこれです↓

f:id:lottakanon:20180126004809j:plain

 

あまりにわかりづらいので

演奏中の写真も^^;

横向きなのでやっぱりわかりづらいですが、、、

f:id:lottakanon:20180126005334j:plain